• 2024.02.08 update

    タイル選びは目地の選び方にもこだわりを

    #新築 #デザイン #インテリア #役に立つはなし #キッチン #素材 

    弊社の新築はタイルを貼る方の割合が比較的多く、貼る面積も壁面じゅうだけでなく、床面のタイル張り施工も増えてきました。タイル選びにはすごく悩まれます。貼ったことのあるものを見ればわかるのですが、多くが写真での情報しかなく、自分の家に入った時に合うのかとても悩まれます。

    多くの人が、「今」気にいっているものや流行ものに目がいきがちですが、これから長く住まう家なので、飽きのこない年齢を重ねても好きなものをとりいれてほしいということも頭に入れて、タイル選びをしてみてください。

    タイル選びの前にしてもらうこと

    タイル選びは簡単には決まらないので、お客様にまず、写真や施工例をみてもらって事前にイメージをつくってもらいます。タイルの大きさやデザイン、色など、写真を見ていく中で、自分の好みなどが見えてくるので、事前に情報収集をしてもらい、共有します。そして、メンテナンスや見え方などをアドバイスしながら考えていきます。

    まず、タイルはどこに貼る?

    弊社でよくあるパターンは、水回りが主になります。キッチン、洗面。トイレなどを貼ることが多いですが、予算バランスや、間取り、施主様の好みにもよるので、どこの壁・床に必要かを決めていきます。

    水跳ね防止と、拭き掃除ができるように洗面シンクの立ち上がりに横長のサイズ違いのブルーグレー系のタイルを貼っています。

    タイル目地を半分ずつずらして貼る「破れ目地」を採用しています。目地の色は、グレーを採用しています。

    こちらはトイレのミニ手洗いコーナーに小ぶりのモザイクタイルを貼っています。水色のタイルには、薄いグレーの目地を合わせました。

    次に、タイルを選ぶ

    ある程度どの色、ブラック系、グレー系のなどと決めて置くのも方法です。サンプルで質感、光沢の感じなども確認してもらいます。

    貼る場所が決まったら、壁全体に貼るのか、一部にする場合どこのラインで切るのか、デザインや見え方などを考えながら決めていきます。

    こちらのお家はキッチン背面全体に貼るのでなく、窓台の下のラインに合わせてブラックタイルをはりました。

    程よいブラックが引き締めになり、アクセントに。暗くなりすぎない印象にしました。

    目地は縦横のラインが通っているブラックの「通し目地」を採用しています。

    壁面全体にブラックタイルを貼るとまた見え方も違ったと思います。

    この辺りはどこのラインで切るか、全体かをお客様と一緒に打合せしながら、決めていきます。

    壁面いっぱいに薄いグレーのタイルを貼っています。タイル目地を半分ずつずらして貼る「破れ目地」を採用し、目地はライトグレーを組み合わせています。

    タイルをどのようなデザインで貼る?目地割を考える。

    タイルにはいくつかの貼り方があるので、どのデザインの貼り方にするか決めていきます。

    縦張りか横張りか、目地が縦横に真っすぐ通っている「通し目地」やタイルを半分ずつずらして貼る「破れ目地」や「やはず張り「や「ヘリンボーン張り」などのデザインを考えます。

    こちらのタイルは縦張りでやはず張りになります。

    こちらはブルーグレー系のミックスタイルで、ヘリンボーン貼りになります。こちらもライトグレーの目地を組み合わせています。

    目地の色を決める

    タイルは、タイルのつなぎ目の隙間に目地を入れる必要があります。

    目地の色も重要で、写真のようにタイルの色をグレーにした場合ですが、全体がやわらかい印象で、タイル全体が馴染むようにライトグレーを採用しました。例えば、このタイルに、黒の目地を入れた場合は黒の目地が目立ち、目地がきりっとした印象になります。逆に、ホワイト系の目地を入れた場合は、グレーのタイルより明るいので、もう少しやわらかい印象に見え、写真のような見た目とはならなかったでしょう。

    このように、タイルと同じような色味でいけば馴染む印象に。対比色を入れれば、アクセントに。

    目地にはタイルのデザイン要素を決める大きな役割があります。

    タイル選びをこだわるなら、是非目地にもこだわって下さい。

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