• 2022.09.15 update

    最近の注文住宅は和室が減ってきています。

    少し前の新築といえば、和室が一部屋あるのは普通でした。
    一般的なモデルハウスもだいたいあるし、和室が必要だと深く考えることもなく、何となく取り入れている人もいると思います。
    今回は新築に和室を取り入れる際の考え方を投稿しようと思います。

    そのまえに、

    和室が減ってきたのにはいくつか理由が考えられます。

    昔の和室は、季節ごとや行事ごとに家族や親戚などが集まる法事等が目的でした。

    和室には必ず仏間がおいてあり、法事の際にもたくさん来客が来ても座布団を準備すれば沢山座れるように、畳間がありました。

    このように和室は基本的に普段使われる部屋ではなく、
    法事の際の来客用として使われることが主な目的だったと思われます。

    昨今ではこのような状況になることが随分と減ってきたので、この点に関しては和室は必要ないと思われます。

    次に仏壇をどこに置くのか問題です。

    現代において、間取りの提案をする際に必要になるので、「仏壇、神棚」はいりますか?という質問を必ずしますが、両方必要ということを言われる方も随分と減りました。
    将来的に必要という方は多くいますので次のように提案させてもらうことが多いです。

    半間(910mm)ほどあれば小さな仏壇をおくことは可能なので、
    将来的にスペースを確保しておくだけで、普段の生活では、その場所を収納として使います。

    実際のお家ではこんな感じです。

    矢印の扉のスペースは将来の仏壇スペースです。

    このように、使用するまでは、収納として使うことが出来、スペースを有効活用できます。
    仏壇を全面に出すことはなく、扉で仕切ることで、部屋の雰囲気に合わせることができるのがおすすめです。

    仏壇問題もこのように解決できました。

    では、実際どのような場合に和室を必要とするのでしょうか?

    一番は畳が好き。い草の香りがすき、畳でゴロっとしたいと思うときです。

    結構単純な理由なのですが、部屋で過ごすときにこの要素が大きければ、あるととても喜ばれています。

    い草の香りはリラックス効果や調質効果もあり、冬暖かく、夏涼しい効果もあるとされています。
    お子様が小さい時は、一緒に遊ぶスペース、お昼寝スペース、ご家族が泊まりに来たときは、寝室になったりします。

    このように、最近の和室の使い方は、来客用ではなく、自分たちが普段使う用として、間取りに採用されるケースが増えてきました。

    上記のようにリビングの一部に取り込む畳コーナー。
    こちらのオーナー様は、畳でくつろぎたいというご要望でこのような提案になりました。

    こんなパターンもあります。

    こちらは、和室を別に設けて建具をしめると個室として使えます。
    LDKとつなげた間取りになっているので、広く、使い勝手抜群です。

    実は、和室を造る際は予算も一般的な個室の仕様に比べ、手間や材料が異なるため、
    コストアップになることと、土地に制約があればスペース的に難しい場合も考えられます。

    このように、現在では和室の考え方、使い方も変化してきています。

    和室のこだわりも人それぞれです。

    色んな考え方があるので、和室が必要かどうか悩まれている方は参考にしてもらえると嬉しいです。

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