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2023.09.11 update
家具職人と大工が造る造作家具の違い
#新築 #造作家具(収納) #デザイン #インテリア #役に立つはなし造作家具とは?
造りつけのオーダーメイド家具のことをいいます。既製品ではなく自由に希望通りの家具を作ることができるのが魅力の一つです。弊社ではほとんどの家具を大工造作で造っています。造作家具といっても「家具職人」が造るものと「大工」が造る家具では大きく違います。
造作家具=家具職人というイメージをもたれる方もいますが、ここでは、家づくりをする中での「家具職人」「大工造作」の違いをお伝えします。
家具職人が作る家具の特徴
モデルハウスで採用した家具職人による造作家具。キッチンと背面収納、吊り戸、カウンター全てが家具職人による造作です。 道具の違い
家具専用の道具で、細かく繊細な仕上げを施すことができるもので家具の細さやシャープさなど細かいところまで作り上げていき、家具専門で作っています。
デザインの違い
細かい工程や、いくつもの道具を使い、繊細なデザインを造ってくれます。特にカーブなどの丸みを帯びた家具を作るのは、大工造作ではなかなか難しいです。
変更がききにくい
時間がかかるため、造作作業を開始した場合、なかなかサイズの変更がきかないので慎重にきめていかなければなりません。
取り扱う木の材料が違う
家具に適したものやオーダーメイドなので、種類も豊富にあります。どんな木を使うかで印象も変わってくるので悩むところです。
施工面でも細かい打ち合わせが必要です
壁に固定する必要がある造作家具は、施工的に可能かどうか、家具職人と現場での打ち合わせも重要です。図面だけではわからないこともあり、双方の協力が不可欠です。
コストバランス
家づくりというのは全体のコストバランスが重要です。打合せも造作する前から始まり、家具によってはかなり時間がかかったり、費用的にも大幅にアップしてしまうこともあります。
現物や写真で確認できない
工務店がお願いする家具職人の多くは、造ることを目的としているので、どんな収まりなのかとか、完成後の写真を現場に行き撮影するということも少なく、過去にあるものを採用するときはいいのですが、新しく造る場合、施主様とのイメージの共有がなかなか難しいです。
大工造作で造る家具の特徴
いくつか弊社で施工した大工造作を見て頂きましょう。
①パントリーなどの棚板だけの造作家具
棚板だけの造作家具。サイドについた金物で自由に高さを自分で変更できるのがメリット。 ②LDKには多くの造作家具
背面収納の棚板や扉付き収納。油跳ねの役目をするガラスはオリジナルで造作。 施工例をあげればキリがないのですが、大工造作はこのようなイメージになります。
大工造作の特徴
道具やデザインの違い
家具専門で造っているわけでもないので、道具が違います。繊細な仕上げの家具は家具職人さんにはかないません。
サイズの自由度が高い
写真で見てもらった家具ですが、お客様の置きたいものに合わせて大きさや高さなどの自由度が高いのが一番の魅力。同じように見える家具でも、使い勝手にこだわって寸法を決めていきます。
下地が必要なので棚板をつける位置をある程度決めていれば、サイズの変更も可能です。稼働レールを使うことで、棚板が必要になれば増やせるので、家具を買い足すのではなく、棚板を増やすだけで収納量が増えるので、可変性があるのがいいですね。
コストを抑えることができる
シンプルな棚板なので、同じ収納量の家具の購入を考えることを考えるとコストを抑えることができます。大きな家具を購入しようにもいいサイズが見つからないし、その探す労力もなかなか大変なものです。
学習机をイメージした造作家具。机として使わないときは、収納として使うことも。 ちょうどいい家具を造ることができる
家に合わせた造作家具なので、空間を無駄なく使うことができます。木で造作するのでナチュラルで統一された空間に仕上がります。
地震対策で掃除も楽に
家具を壁に固定することで、耐震性もよく、宙に浮かせることで掃除も楽になります。最近ではお掃除ロボットを使われるかたも増えてきたので、移動しなくていいのが楽でいいですね。
今回は家具職人が造る造作家具と大工さんが造る家具の違いをご紹介しました。
それぞれいいところがありますので、うまく組み合わせることで使い勝手がよく、素敵な空間になるといいですね。
造作家具は会社によって、特徴がでるところですので、内覧会などでご確認いただく事をおすすめします。
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