• 2023.04.13 update

    結露は冬だけではない。夏型の結露対策も重要【現場レポート】

    #役に立つはなし #断熱 #構造 #気密 #健康 

    一般的に知られている結露と言えば、冬に窓まわりが水で濡れてしまい、カーテンやサッシのパッキンが濡れて、カビがはえたりする絵が浮かぶと思いますが実は、夏にも発生するとされているので、対策が必要です。

    結露が発生する仕組み

    室内の空気中に含まれる水蒸気が、外気との温度差によって冷やされることで水滴に変わる現象のことです。

    画像のように夏と冬では結露の発生も違うのです。(図 マグイソベールよりイメージ参照)

    冬型の結露の場合

    外が寒くて室内が暖かいため、温度差や湿度の差があるため、エアコンを切ると室内の温度が下がっていき、窓まわりは特に室内の中でも温度が低いとされているので、結露が発生する仕組みになります。

    結露は暖かい空気と冷たい空気の境目に発生するとされています。窓以外にも、この現象がおこるとどこでも発生するとおそれがあります。

    この現象を表面結露と言います

    この現象は私たちが目にする場所で起こるため、多くの人が嫌がることです。

    そして、結露のない家を建てたいといわれる方の多くはこの現象のことを言っています。

    夏型の結露とは?

    夏型の結露は冬型とは大きく違います。

    夏に室内をクーラーで冷やしている場合、外気の蒸し暑い空気が壁の中で冷やされ、断熱材の中で結露してしまうことがあります。そうなると、せっかく施工した断熱材も機能を発揮することができず、躯体への耐久性も減少してしまいます。

    このような現象を「壁内結露」といいます。

    壁内で発生しているため、私たちが目にすることはできません。

    結露を防ぐには、このように冬型と夏型、両方の対策をする必要があります

    通常の防湿気密シートの場合、夏型結露に対して心配があります。

    そういった現象が解消すべく断熱材のグラスウールの上に「可変調湿気密シート」を施工します。

    このシートを張ることにより、気密を取りながら、冬は防湿機能を発揮し、夏場は壁内結露を防止してくれる働きで、年間を通じて躯体内の湿気を管理してます。

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