• 2023.05.29 update

    間取りを考える前に確認しなければならいこと

    #土地 #新築 #役に立つはなし #庭・エクステリア 

    土地を購入する場合、造成地を購入するのであれば、ある程度考え方が絞られるのですが、私たちが手掛ける新築の多くは田を宅地に変えて新築するケースが多く、その場合は造成地より多くの選択肢や検討しなければならない課題が山住みです。

    まず、希望している田で新築をすることができるのか?というところからスタートです。

    実は自分の田であっても新築することができないケースなどもあるのです。

    他にも道路のからの侵入だったり、高低差だったり、水道工事の引き込みだったりと検討しなければならないことがあります。

    建築費用にも大きく関係するのでとても重要です。

    皆さんが想像する間取りは玄関入って手洗いが欲しいな、和室が欲しいな、家事動線がいい間取り、など目に見えるものです。その要望は、あげればきりがないほど沢山の出てきます。

    しかし、要望をかなえつつも、間取りを考える前に確認しておくことがあります。

    建築的に言えば、「土地を読む」と言うことです。

    それはどういったことなのでしょうか?

    土地の形状や道路状況を考える

    土地というのは、きれいな長方形や正方形でない場合もあります。高低差だったり、いびつな形をした土地もあります。どの方角から車の出入りができるか?水道もどこからきていて、排水修理はどのようにしなければならないか?井戸ある場合は、再利用するのか?井戸はかれてないのか?など土地に関しての確認が必要です。

    周辺環境を確認する

    周辺環境というのは景色として取り入れたいもの、そうでないものに分かれます。

    【景色としてとりいれたいもの】

    ●まず。間取りを考える前に土地を見て、どの位置が一番「抜ける」ポイントかなのかを確認します。抜けのポイントがあると。間取りに開放感や広がりを感じられるからです。

    ●周辺に公園や木など、借景を楽しめるものがあるか。自分たちの庭が小さくても、借景により、自分たちの庭の一部に感じられることで、緑の豊かさを感じられるからです。

    【景色として取り入れたくないもの】

    ●ゴミ捨て場や老朽化が進んだ建物など。せっかく新築したので、目につくものはきれいな方が気持ちいいですよね。毎日見える場所にみえると何となく不快感を感じることもあるかもしれません。

    ●近隣の方の窓の位置。先に建物が建っていれば計画しやすいのですが、そうでない場合、将来建つ建物についてある程度イメージして、窓の配置を考える必要がある。

    外構全体を考える

    家というのは、室内だけではありません。外構計画一緒に考えておく必要があります。

    外構計画も色々あります

    ●駐車場。車を何台停めれるか?

    ●自転車置き場。通学用の自転車は案外広いスペースが必要です。出入りしやすいことも重要。

    ●お庭の手入れ用具の収納スペース。草刈り機などやほうきなど。

    ●お庭ができたことで使用するバーベキューセットや椅子やプールなどお庭で使用するお庭グッツ

    ●キャンプなどよく行かれる方はキャンプグッツを入れる物置

    ●洗車用や庭の水やりのための水栓計画

    ●将来的に必要になるかも?電気自動車のコンセント

    要望の多くは室内に関することが多いのですが、外とのつながりも考えながら計画することも重要です。

    「暮らし」というのは室内だけでなく外の使いかた方も重要だからです

    間取りを考える前にはこのようなことをまず前提に検討し、お客様のこだわりの間取りを形にしていきます。

    お客様の多くががこのようなことを考えて間取りを提案するのは容易ではなく、こういったことを考えてくれるのは建築士の腕の見せどころです。

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