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2021.09.24 update
何十年も愛される飽きのこない家。
#K HOUSE #新築 #デザイン #インテリア #役に立つはなし #素材年齢を重ねてくると新しく出てくる商品への興味が徐々に薄れていくのを感じます。例えば、身に着ける バックや服にしても、ブランドものを好み、季節がかわるたび新しい物を購入していましたが、ここ数年では自分自身の好みが大きく変化がないため、昨年着ていたものなどと少し買い足していくというような購入方法になってきました。
30代、40代、これから年齢を重ねてくると、流行や奇抜なものに徐々に魅了を感じなくなり、なんだかんだいってもシンプルで素材や着心地など別のところにこだわりを持つようになりました。
家づくりに関してもそうです。20代のころは三角屋根やレンガ調など、洋風の家にあこがれた時期もありました。日本の景観に違和感を感じるのにそれが若いころは「人と違うよさ」がいいと思っていました。
でも、服の流行を追うように家づくりを進めていくと、5年10年たってみると、見た目にも明らかにひと昔前のような家に見えてしまったり、自分自身の好みも大きく変わってきているので、飽きてしまうのです。
飽きた家では、好きになれないし、楽しくないのです。
そこで、何十年も愛される家づくりのヒントをご紹介しようと思います。
まず、地域に馴染むシンプルな外観。
外壁は漆喰。
縦ルーバーは洗濯物を隠す目隠しと、デザイン性をもたせた外観にしています。
漆喰の外壁に、レッドシダーで鎧貼りと板塀。中庭にはグリーンが見えます。
外観にも自然資材をできるだけ使うようにしています。建物の高さをおさえた外観にしています。外壁にもあまり奇抜で沢山の色は入れずに、自然界の色にある土色や木の色、植物の緑、石やモルタルのグレーといった色を取り入れます。そうすることで、自然と馴染む外観になります。外壁も自然素材を取り入れるようにこころがけています。庭も一緒に提案することで、家と一緒に成長していく楽しみも感じられます。
次に、自然素材をできるだけおすすめしています。
床材も、無垢材のオークでオイル系のワックスを施主様と一緒に自分たちで塗る施工をしています。とても大変な作業ですが、ワックスをかけることにより自分たちでメンテナンスすることを覚えますし、大事に使ってくれます。
床材はオーク材を使用。
子供は裸足で過ごすことが多いので木のぬくもりが気持ちいいですよ。
こちらの床材は杉材です。
やわらかい足触りが特徴。膝への負担を軽減してくれます。
すてきな木目がデザインとなり、和の雰囲気を演出してくれます。そして、家にいる間にずっと足がふれたり、子供がゴロゴロするスペースなので、触っていても木のぬくもりを感じ、暖かいのです。よく、アパートなどで貼られている、ベニヤのフローリングは最初はきれいなのですが、使い込んでいくうちにはげてきてみた目にもきれいでないし、冷たいです。最初のコストは抑えることができますが、無垢材はメンテナンスしていけば新築時にない風合いがでてきて、木の色もこくなり、経年変化を楽しむことが出来るのも自然素材の醍醐味です。
次に、タイルや照明選びも流行りを負いすぎないようにご提案しています。
もちろん、新築をしたときに「こんな照明を購入したい」「こんなタイルをはりたい」という気持ちはあると思います。それはそれで全然問題ないのですが、「何十年も愛される飽きのこない家」で考えた場合はどうでしょう?
どうしてもその時の自分好みの色で選びがちになってしまうので、例えば「50代60代になっても好きでいられるか?」ということを考えてもらうようにしています。
例えば、同じ白やグレーを選ぶにしても、質感や大きさ、デザインを変えるだけで、雰囲気は統一され長く愛される空間になると思います。
背面にはグレーのタイル。
四辺を面取りした光沢感があるデザインで光が当たると印象が変わります。
光に反射して白に見えますが、白に近いグレーのタイル。
やきものを表現したボーダータイルを縦に貼りました。
やきムラが和の雰囲気を演出してくれます。私たちが提案の中でいつも言っていることは、「大きなデザインは出来るだけシンプルに(例えば外観や家のテイストなど)流行や好みを反映したい場合は、インテリア(例えば、置物やクッション、食器など)で取り入れてみてくださいとお伝えしています。
その方が気軽だし、家をシンプルにしていると、逆に小物のアクセントが効いてきます。
そういう意味で、流行にとらわれすぎることなく、家づくりはシンプルなものでご提案させてもらっています。
このように、住宅の要素の一つでもあるインテリアの要素も提案の中でご説明しながら決めていきます。おしゃれなのは当然だと思っていますが、こういう細やかな提案は自社が自信をもっているところでもあります。
新築時は当然きれいで、満足した家づくりになっているとは思いますが、これかもずっと住み続けていく家です。
「何十年も愛される飽きない家」を目指していき、時間が経過してからも愛される家づくりを心がけていきたいと思っています。
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