• 2022.06.06 update

    袖壁(そでかべ)の効果と意味

    #新築 #デザイン #役に立つはなし 

    「袖壁(そでかべ)」という建築の専門用語をご存知ですか?意味は、「建物から外部へ突出させる幅の狭い壁」や「 門や入口などの両脇に付けた幅狭いの壁」の事をいいます。目的は目隠し・防火・防音などの役目があります。

    では具体的にどういった場合に袖壁を作るのかといいますと、例えば耐震性を上げるために、袖壁補強を行うこともあります。

    他には、視線を遮るためにあえて袖壁を作る提案です。

    ほんの少しの壁なんですけど、この袖壁をうまくつくることで、住んでからの満足度も実は違ってくるのです。

    施工中です。こんな風に壁のないところに、大工造作で壁を作っていきます。

    過去の施工例で見ていくと、袖壁ありバージョンです。


    開口部を小さくし、小さい壁があることで、靴や衣類をしまっているクローゼットを見えにくくしてくれます。ここに壁をつくることで緩やかに空間をしきり、見えにくくすることで、ごちゃごちゃした印象をやわらげてくれるのです。

    こちらのおうちは袖壁を無くしオープンにしています。

    収納が見えてしまうのですが、こちらのおすすめポイントは、一つの部屋として考えるので空間を広く使えて、広く見せてくれます。

    ただ、全体が見えてしまう分、物が見えてしまうので、常に片付けるようにしようと心がけることできれいさを保つことが出来るのではないかと思います。

    こちらのタイプは、オープンで見せる収納が上手な方にはお勧めかと思います。

    ハウスメーカーによってはこの工程がオプションになる場合もあるようです。

    この壁をどうするかということもプランの時から提案して、少しでも住んでからの不満を無くす工夫をしています。

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