• 2021.10.05 update

    ヒートブリッジを防止するための気密工事

    #新築 #役に立つはなし #断熱 #構造 #素材 

    気密工事の施工をしています。

    羽子板ボルトと呼ばれる金物が入る穴がありますが、木材が表から飛び出さないように彫り込んでいます。その彫り込んだところをそのままにしておくと気密がよくないので、ウレタンで穴埋めをしていきます。

    赤〇の部分が座彫りしてからウレタンで埋めています。

    ウレタンで穴埋めをするにも理由があります。

    それは、ヒートブリッジを防ぐためです。

    (ヒートブリッジ)とは‥熱橋ともいわれます。熱伝導率の高い金物は屋外の熱が貫通し、室内に熱が伝わってしまう現象のことを言います。

    その現象が起こってしまうと、エアコンをつけたとしても、室内外に熱が貫通した状態になっているので、夏は暖かい空気が室内に、冬は寒い空気が室内に入ってしまい、どんなに高性能な断熱材をいれたとしてもその効果を発揮することができません。

    それだけではありません。室内外の温度差によって、壁の中に結露が発生し、構造体である木部を腐らせてしまったり、カビが発生しやすい環境を作ってしまいます。

    そして、さらなる気密を高めるために、ウレタンの上から気密テープ(透明なのでわかりにくいですが・・)を貼っていきます。

    断熱性能を発揮させるべく、ヒートブリッジ対策の施工をきちんと行っています。

    そして、第三者機関による中間検査も無事に終わりました。検査では図面通りに工事が行われているかどうか、定められた基準通りに補強金物が設置されているかなどを検査員が現場で確認していくものです。

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