• 2022.03.03 update

    新築と同時に子供部屋に学習机やランドセルラックを買わない理由

    #新築 #造作家具(収納) #役に立つはなし 

    新築をする際に子供部屋を作り、その時に学習机やランドセルラックなどを一緒に購入されることもあると思います。小学生に近づく年齢になると事前に準備されがちにはなるのですが、私の経験からいうとわが子はすぐに必要ではありませんでした。もちろん、将来的には必要になってくるので、事前に計画しておく必要はあります。

    特に低学年(小学生の間)のうちはリビング学習がおすすめです。

    出来れば、キッチンテーブルとは別にカウンターデスクがあれば、多少宿題でやり残しがでても、片づけることなくまた再開できるのであると便利かと思います。

    その理由として、小学生になったからといって一人で部屋にこもって、一人学習に取り込める子供は多くはいないからです。やはり、親の見守りが必要となり、共働きの夫婦であれば帰宅後の夕方、食事の準備や洗濯物の片付けの忙しい時間帯に部屋で教える時間などありません。

    共働きでなくとも、親がいるリビングで学習することで子供も安心して学習に取り組むことが出来、学習の習慣をつけることにもつながります。

    そして、リビングで学習=ランドセルもリビングに置くことをお薦めしています。小学校の場合は、教科書などもすくないので、ランドセル置きと教科書・習い事のバックなどを一緒のコーナーで兄弟分準備することをお勧めします。

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    カウンターの背面は上部が本棚。下部出幅を深くして、ランドセルが収まるようにしています。子供部屋も近いので、おもちゃ収納に使うこともできます

    子供というのはめんどくさがる生き物で、違う部屋に移動することをめんどくさがり、その結果物がリビングに散乱してしまいます。それを防ぐ目的のため、同じコーナーとして1か所に固めることをおすすめしています。宿題のあと明日の準備も一緒にでき、習慣づけることが出来るので、忘れ物を少なくするリスクも抑えられます。

    このように、子供の動線を考えて勉強や整理整頓しやすいくしてあげると、最初は戸惑うのですが、徐々になれてくるので、親のイライラも少なくなります。

    リビングに多用途に使える家具があれば、小学生の間はランドセル置き場として、中学生になれば通学バッグや部活グッズ、子どもたちが巣立ったら他のものを収納するスペースとして使うことが可能になります。幅広く使えるので、間取りを考える段階から提案させてもらうことが多いです。そして、将来的に必要になれば、デスクやラックを購入する必要もなく、小学生ではリビング学習、その後は子供に合わせて、引き続きリビング学習が好きな子もいれば、部屋にこもってしたい子など様々いるので、子供の成長に合わせて準備してあげればいいと思います。

    たまに学習の仕方に関して、「静かじゃないと集中できないんじゃないの」とか「音が気になるのでは」というご指摘もあるのですが、小学生になると学校では集団で学習するので、静かになる環境ではありません。それと、将来的に受験の際にも外部の車の音が気になる、靴音が気になる、などの理由で集中できないなんて話も聞いたことがあります。仕事をやっていくうえでも同じことがいえます。普段から雑音になれることで、大切な場面で音に振り回されることなく、よりよい集中力を身に着けることの練習として、いろんな意味でリビング学習をお薦めしています。

    なにより、リビングにいると質問をしやすかったり、家族のコミュニケーションも取りやすいと思うので、いいことだらけだと思います。

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